ニュージーランドへの小さな冒険
中学3年生の時、受験を控えていたけれど、思い立ってニュージーランドにある姉妹都市への訪問学生として立候補しました。家族の中で海外に行ったことがある人はおらず、当時は英語が特別できるわけではなかったものの、「海外」というものに漠然とした憧れを持っていました。 立候補して学校で1人だけ参加できる、という機会だったので、受験もあるし自信はないし、どうしようか迷ったのですが、「挑戦しないで別の人が派遣されたとしたら、絶対に後悔する」と確信があり、とりあえず挑戦だけはさせてほしい、と両親に頼みました。
自主的に何かに挑戦することは初めてでしたが、面接を受けるために、はじめてちゃんと自分の将来の夢について考え、言語化をしてみました。夏の日本から冬のニュージーランドに行ったので、案の定風邪をひいたのですが、紙辞書を使って大量が悪いことを伝えたこと。言葉での意思疎通はほとんどできなかったけど、一緒に時を過ごすことで、最後に泣きながら別れを惜しむほど心が通じたと感じることができたこと。 なんとなく、窮屈だと感じていた日本の学生生活から外に飛び出すことで、世界は広いんだ、ということ。自分が一歩踏み出せば、世界を広がることができるだ、ということ。中学1年生はAからZを覚えたような自分でも、なんとか体当たりで挑戦すれば意思疎通ができる、なんとかなるんだ、ということ。 この小さな冒険から、世界の面白さ、やってみることの大切さを知ったと思っています。
大学に行った時の国際学生会議、バックパッカー、海外移住…そこからすべてがつながっている、人生のターニングポイントだったと思っています。